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Channel: くじさんの日々の歩み~中谷塾生ブログ~
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はら塾カフェ Vol.2 『コラージュ×ダイアログ』

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こんばんは♪

今日は本当に蒸し暑い一日でしたね~
このまま梅雨が明けて夏になってしまうのかと思ったくらい。。。

さて今日は、HRIビジョンハウスにて行われた「はら塾カフェ」の第二回、
『コラージュ×ダイアログ』に参加してまいりました。

前回の『原宿の中心でシェイクスピアをつぶやく』がとても楽しかったので、
今日の第二回も凄く楽しみにしていました。

今回のファシリテータは男女共同参画やメディア・リテラシーを軸にワークショップなどを
開催していらっしゃる高崎恵さん。

テーマは「ファッションはあなたに何を発信しているか?」ということで、雑誌でコラージュする
過程とそれについてのダイアログを通じて、男性像/女性像を捉え直すというものです。


まず導入として、「消防士さん」や「お買いもの」といったイメージカードを見てそれぞれが
男性/女性のどちらに属するかを分類し、自分たちの中にあるステロタイプを認識する、
というショートワーク。

個々の物事について個人名を思い浮かべたら、男性/女性どちらにも当てはまる人がいるのに、
抽象的なイメージとしてはどちらかに分類してしまいがち、なのですよね~
とはいえ、私自身はステロタイプというのは必ずしも悪いことでもなくて、物事をスムーズに効率よく
進める役にも立つと思っています。大切なのはステロタイプに合致しないヒト・モノに出会った時に
それを否定・排除しないように自分の中にあるステロタイプを自覚していることかな、と。


そして今日のメイン。

2チームに分かれて、用意されたファッション誌/ビジネス誌の中から自分たちがコラージュ
使用したい雑誌を選んでバラバラにし、ランダムに抜き出したページに「人物」があれば
それを切り取っていくのです。

各チームが選べるのは、①男性ファッション誌×1、②女性ファッション誌×2、③ビジネス誌×1。
私のチームはそれぞれ以下のようなチョイスでした。
①Men's Club
②In Red/LEE
③日経ビジネス
(ちなみに、もう一方のチームは①Smart、②CanCam/Precious、③Wedge)

私のチームの選んだ雑誌は①も②も全て30代向け。
そういう意味では均質な感じだったかもしれませんね。。。

実は今回、私が一番楽しみにしていたのが女性ファッション誌^^
新聞の3段8割広告で見出しだけしか見たことないものを実際に見られるというので♪

同じ30代ターゲットの雑誌でも、可愛い系のIn Redと上品系のLEEでは提案している
スタイルもだいぶ違うみたいで、切り抜きながらそういうのを見るのも楽しみでした。

そして次に、切り抜いた人物たちをコラージュにしていくのですが、そのうえでのルールは
男性/女性に分けてそれぞれを10代から10歳刻みで分類し、それを両端から真中に
向かって年齢が上がっていくように貼っていくというもの。
←右端:男性10代、左端:女性10代から始まって真中:男女60代、みたいなイメージ。

これをやっていて何より興味深かったのが「若い女性が圧倒的に多い」ということ。
私たちが20代女性に分類したところが一番のボリュームゾーンで、それより上の女性って
いうのも少なくなってくるし、男性は随分さみしい感じ。。。
(男性ファッション誌だと服しか載っていないページもたくさんあるし)


そのうえで最後は作ったコラージュについてチーム内でダイアログをしたうえで、
別のチームにシェア、というセッション。
ダイアログのルールはAssertion。”YOU”トークではなく”I”トークで、と。

実はここで私のいたチームは、どういう観点で話をするかがイマイチつかみ切れていない感じで、
ちょっと戸惑い気味だったのですが、そんな中で面白かったのが今回の私たちのチョイスでは、
女性の服装が暗めのトーンなのに対して男性のほうが明るめトーン、という発見。
実は女性誌が11月号と1月号で冬ものだったのが原因だと思われますが、何よりも
それを「意外」と感じること自体、ひとつのステロタイプですよね~

そして、その後に別のチームからシェア頂いた中で面白かったのが、女性ファッション誌では
モデルさんがカメラ目線なのに対して男性は視線をそらしている、というもの。
女性はその人全体で一つのイメージとしてファッションを捉えているのに対して、男性のほうは
服自体のみにフォーカスが当たっている感じ、という見解には「なるほど~」と。
(あと、女性は笑顔だけど男性の表情は硬い、というのも面白かった!)


最後は高崎さんのラップアップで、社会的な役割における性差(ジェンダ)に対してメディアが
果たしている役割の大きさと、それを主体的に読み解く技術としてのメディアリテラシの大切さ
というところを整理して頂きました。
(実はこれ、私はダイアログの前にして頂けたら違う会話が出来たかも、と思ったりもしました)


そして、これはコラージュみたいに「作品」があるセッションの良いところだと思うのですが、
終わってからも時間が許す人たちが残って、思い思いに言いたいことを言っていて、
その中にも面白い話が結構転がっていました。

この中のどんな異性のファッションが好み?とか聞いていたり。

で、実は私、この質問はファッションの本質に肉薄しているなぁ、と思っていたのです。
(視点としては逆向きですけど)

ファッションというのは、「自分がどう見せたいか」と「他人にどう見られるか」のせめぎ合いで、
そこには好むと好まざると「何が自分をどのように見せるか?」に対するシビアな客観視が
必要になってくるのですよね。

そして、高崎さんもおっしゃっていたのですが「モデルはプロ。私は洋服を着るプロじゃない。」
という事実認識も、この客観視には必要。

それぞれのアイテムが自分の体形、肌のトーン、ワードローブに取り込まれて
自分をどのように見せる働きをするか?
この問いを「幻想を抱かずに」見つめることでしか、自分を表現するという意味での
「ファッション」は成立しないのですよね。

で、これを踏まえてみると、先ほどの「
どんな異性のファッションが好み?」という問いは、
本質的には「自分をどのように見せる人が好みか?」ということになる訳で、自分自身を
どうプレゼンテーショするか、という知性の在り方の好みとも言えるかと。

あ、でも、ファッションというのは本人が着て外に出ることで提示するのに対して、
その評価は不特定多数の「明確なフィードバックのない」目になる、という非常に
非対称なプレゼンテーションなのかもしれませんね。

しかも「信頼できる」ように見せたいファッションを「彼/彼女って格好いい!」という
全く別の軸で評価される可能性もある訳で。。。

この辺り、「ファッションにまつわる知性」として考えても面白そう♪


ということで、私自身が本来の趣旨に合った学びをしていたかは微妙なところですが^^;
とても楽しく刺激のある時間を過ごさせていただきました。


高崎さん、はら塾カフェのみなさん、ありがとうございました~

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